斎藤元彦知事のパワハラ疑惑4つ!証人尋問まとめ

パワハラやおねだり疑惑が浮上している兵庫県の斎藤元彦知事。
内部告発者が自死に至っている中、パワハラを否定し続ける知事の姿勢に疑問を感じている人も多いはずです。
筆者も「一体どこまでが真実なのだろうか、、」と気になっている一人です。
そんな中、8月30日に兵庫県議会の文書問題調査特別委員会(百条委員会)にて、斎藤知事の証人尋問がついに行われました。パワハラ問題に絞って質疑が行われた第1回目について、重要な内容を取り上げ、まとめてみました。

以下は2024年8月30日の百条委員会の中継動画を視聴した内容から議題に上がった4つのパワハラ案件です。

ここからは何が起こったかについて、また尋問に対して、斎藤知事がどう発言したかに注目し、話し合われたことをまとめました。

スポンサーリンク
目次

斎藤元彦知事のパワハラ疑惑4つ!

20m歩かされて大声で叱責!?

  • 公務で博物館に公用車で行った際、入口の20mほど手前で車から降ろされ歩くことになった。
  • その際、激怒して周囲の職員を怒鳴りつけたという証言が複数ある
  • しかし、職員側としては、入口20m手前に車止めがあったため車を停められなかったという理由があった
  • 斎藤知事はその背景については「知らなかった」と明かした
  • また「叱責されないためには職員はどうすべきだったか」と問われ
    「車止めがあったのであれば、それを外しておくべきだ。もしくは車止めの手前で職員が待っているべきだ」
    と主張した
  • 「今振り返ってみて、自身の行為は適切だったか」「過大な要求ではなかったか」等を問われ、
    「車の侵入禁止エリアと知らなかったので自身の判断は適切だった、合理的だった」「歩かされたことを怒ったのではなく、円滑な車の進入をきちっと確保していなかったことへの注意だった」と述べた

斎藤知事はあくまでも自らの行為に非はないという主旨の答弁を繰り返していました。

停職3ヶ月の処分!組織的パワハラ!?

  • 質問者からパワハラ防止法の説明があり、「前西播磨県民局長はパワハラ防止法によって保護されるべきと知っていたか。」「告発者を特定してはいけないと知っていたか。」という問いに対して、斎藤知事は「知らなかった。」と述べた。
  • 「告発者の特定は不適切であったという認識を今は持っているか。」の問いには「誹謗中傷性が高い文書と認識した。」と述べた。
  • 「前西播磨県民局長の停職3ヶ月の処分は適切であったと思うか。」の問いに対しては、「適切だった。真実相当性がなく、誹謗中傷性の高い文書と判断したため、適切に処分させていただいた。」と述べた。
  • 「『公務員失格です』の表現は過大であったのではないか。」の問いに対して、「表現としては言い過ぎであったと以前から述べさせていただいています。」と述べた。
  • 斎藤知事は、次の尋問内容に移ってから思い出したように以下の発言を追加した。「どうして仲間として一緒に働いていた人がこんな文書を作ったんだろうとショックを受け悲しい思いがあった。」
  • 「どう考えて局長の退職を保留したのか。」に対しては「不正アクセス等から、人事部の方から、退職保留をして調べるべきだ、とのことで、対応した。」と述べた。
  • 「再就職ができなくなることの影響は考慮したのか。」の問いに対して「懲戒処分に該当する行為をした可能性が高い。だから処分した。」と述べた。
  • 「個人を特定した上で、懲戒処分をすることを予告する発言していたのはいかがなものか。名指しし、懲戒処分を予告することは違反しているのではないか。」の問いに対しては、「それについては答えられない。このまま放置しておくと大きな影響を及ぼすと思い処分した。」と述べた。
  • 「県民局長に対する対応で申し訳ないという気持ちはあるのか」という問いに対して「仲間に対して残念な思いがあった。」と述べた。
  • 「パワハラを認めて反省することはないのですか?!」の問いに対して「パワハラは私が認定するものではなく、百条委員会が認定するもの。不快な思いをした人がいるなら謝りたい。」と述べた。
  • 「県民局長解任会見で公務員失格、嘘八百、などど発言したり、県民局長と事実関係がはっきりしない中、知事との認識に齟齬があったのに勝手に懲戒予告したことなど、マスコミを利用したパワハラ発言だったのではないか」の問いがあった。
  • 「事実と異なる理由での退職取り消しは不適切ではないか。」の問いに対して「問題ないと思っている」と述べた。
  • 「人事異動は局長決裁、部長決裁で終わっている。なぜ知事決裁をしていないのか。この決裁は無効ではないのか。」の問いに対して「手続き上もちゃんと対応していると聞いている。」と述べた。
  • 「慣例での決裁違反にあたるのでは。退職取り消しは知事副知事の少数で決めたのでは、誰と、いつ、決めたのか。」の問いに対して「副知事から相談を受けて了承した。」と述べた。
  • 「杜撰で拙速的な決断になった、組織的なパワハラなのではないか。」の問いに対して「人事異動なので懲戒処分ではない。」と述べた。

「前西播磨県民局長は、告発文書を匿名で外部に郵送し、真実相当性が低いとされ、現段階では公益通報者保護法からは保護されていない。しかし保護されるべきだと認識している。パワハラ防止法は公益通報者保護法より厳格さは求められない。つまりパワハラに該当するか微妙な場合でも広く門戸を広げて守られるべきで保護の対象になりうる。真実相当性が低くてもパワハラ相談は受け付けられて、相談した人に対する不利益な扱いは禁止されている。」と質問者が述べていた議員がいました。私も強く賛同します。

「マスコミを利用したパワハラ発言」「組織的なパワハラ」という指摘に同感しました。

深夜休日問わずチャットで叱責?

  • 「複数人のグループチャットの中で『この職員は全然なってない』というダメ出しを、本人に伝えずに(チャット内の)『ここの人の方がずっと優秀だ』とグループチャットで発信しているのはいかがか。
    所属の部長等に伝えるのではなく複数人の中でこういう発言をする。
    知事に叱責されたという噂が広まって、知事の首を絞めている。」
  • 上記の問いに対して「ご指摘はしっかり受け止めたいと思う。職員の仕事の進め方、良い所悪い所は言ったらいけないものではないと思うけど、もうちょっといい言い方があったかもしれない、チャットじゃなくて口頭がよかったのか、、等思う」と述べた
  • 休日、深夜に仕事の指示が飛んでくるという指摘に対しては「深夜休日であってもチャットならいいのではないかな」と述べ「その都度都度、県政についてのアイデアを出したい、それが知事としてのアウトプットの出し方と思っているが、やり方がよくなかったのなら改めていきたい」「結果的に、推進室のメンバーは勝手知ったる仲というのはあるが少しやり過ぎだったのかな、、というのはあります。」と述べた

複数人のグループチャットで職員のダメ出し発言をしてしまうというのは、聞いていて耳を疑うというか、驚きを隠せないレベルでした。
深夜休日を問わず激怒のチャットが送られてくる、という証言を複数の人がしているのも印象的でした。

付箋投げつけ事件発生!

  • 片山副知事(当時)らと話している際、話を聞いていた斎藤知事が急に付箋のかたまり(5×5cm正方形で厚み1cm)を副知事の方へ投げつけた
  • 投げた付箋はアクリル板に当たって副知事には当たらなかったものの「場が凍りついた」という証言がある
  • 以上に関して行動の適切さ等を問われた際、
  • 斎藤知事は「片山副知事が国会議員へ伝えるべき重要な伝達内容を忘れていた。非常に残念な思いがあったので、ポケットの中の1枚の付箋を持ちながら聞いていたので、思わず机に向かって放り投げた」と答えた

斎藤知事は1枚の付箋を机に放り投げたことを主張し、副知事にもあたっていないと主張していました。しかし1センチほどの厚みまで指摘されているのに、1枚の付箋とは、、なかなか食い違っています。

まとめ

今回の証人尋問を聞いてみて、斎藤知事のパワハラ疑惑は非常にリアリティのある内容だと感じました。
また、斎藤知事は、どんなにパワハラの核心をつかれそうになっても、あくまでも認めず、「不適切な行為だったかもしれない」「不快な思いをした人がいるなら謝罪したい」と繰り返すだけで、パワハラだったと思うかどうかには絶対に触れませんでした。尋問に真摯に向き合って答えているという印象はなく、その姿勢に違和感を感じた人が多かったようです。

尋問の中で知事が「瞬間湯沸かし器」と表現されていたも印象的です。まさに瞬間湯沸かし器さながらの現場が想像できるようでした。斎藤知事のリアルな顔がよくわかりました。

以上、公開された百条委員会の中継(YouTube動画)の様子をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

次回、9月5日に予定されている第2回目以降の百条委員会では、「おねだり」疑惑に関してや、ハラスメントに精通した教授の出席も予定されているようです。

どのようにパワハラとして認定されていくのか今後も気になります。機会があればまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次