ジブリの傑作「火垂るの墓」が日本を除く全世界190カ国でNetflixで初配信され、作品を鑑賞した海外の人々が絶賛する声が届き続けているようです。
しかし日本では、「火垂るの墓」が今すぐ見たければDVDを購入するしかない現状です。
昔はよく金曜ロードショーで放映していたのにどうしてされないのでしょうか。
そこで「火垂るの墓」の放映状況についてまとめてみました。
「火垂るの墓」は海外で絶賛されているが日本では?
まずNetflixで世界絶賛中の「火垂るの墓」が、日本では配信されなかったことについて簡単に触れておきます。
著作権の問題?
一つは「作品をなるべく劇場で観てほしい」というスタジオジブリの意向が考えられます。
これは、映画界ではよくあることかと思われます。
もう一つは、「火垂るの墓」の原作の出版権および著作権は、スタジオジブリではなく新潮社と著者である野坂昭如さんが保有しているためという意見もあります。
そのため「火垂るの墓」は他のスタジオジブリ作品と違い、今まで世界でオンデマンド視聴できません
なので今回初めて世界で視聴できることになり話題になっているのですね!
海外で絶賛の声!
海外から高評価のレビューが寄せられていることが注目を集めています。
一つをご紹介します。
非常に衝撃を与えられる作品だったことが伝わってきますね。
英語圏での感想も日本の視聴者とほぼ同じであり、それゆえ山びこのように大きく反響しているのでは、と推測する人もいます。
「火垂るの墓」が金曜ロードショーで放送されなくなった背景
ここからは「火垂るの墓」が地上波(金曜ロードショー)で放映されることがなくなってしまった背景と、その理由、今後の見込みについて書いていきます。
最後に放送されたのは2018年
「火垂るの墓」が最後に放映されたのは2018年4月13日で、高畑勲監督の逝去を受け追悼番組として放映されたのが最後になっています。
ちなみに初めての放送は1989年8月11日で、1989年から2018年まで合計13回放送されました。
数年おきに地上波で見れていたことになりますね。
しかし2018年以降、ピタッと放送が止まってしまっています。
原因は視聴率が悪いから?
火垂るの墓が地上波で放送しないのは、視聴率が悪いことが理由として有力です。
たしかに、2007年の放送以降、一桁台の視聴率が続いていました。
ジブリの作品が地上波で放送されるたび、視聴率が大体20%で推移していることから考えると、厳しい状況といえます。
ちなみに過去最高の視聴率だったのは、2003年に放送された「千と千尋の神隠し」で46.9%です。
以上から考えると、「火垂るの墓」は、2007年から5回連続で一桁台のため、視聴率が取れなくなったのは事実です。
また、ネット上で噂になっている放送禁止というのはデマの可能性が高いです。
「火垂るの墓」が金曜ロードショーで放送されない理由は?
ここまで「火垂るの墓」が視聴率が原因で放送されなくなった可能性が高いとわかりました。
ではなぜ視聴率が取れなくなったのでしょうか。
一つの考察として、内容が「トラウマ」になる「2度と見たくない傑作」てあるという点を取り上げたいと思います。
「トラウマ」「つらい」目立つ
Yahooのコメントには「トラウマ」「つらい」という書き込みが多く見受けられました。
確かに「火垂るの墓」は内容が非常に重く、心に鮮烈に残る作品であることから「エンタメとして金曜9時に見る」という現在の風潮にはマッチしないのは確かです。
2025年の放送の見込み
残念ながら2025年に放送される見込みは現在のところ不明となっています。
しかし昨今のウクライナ、パレスチナ情勢を受けて、世界的に反戦への意識が高まっています。
さらに、日本では2025年は終戦80年を迎えます。
その節目に、放送されるのではないか、という期待の声もあります。
まとめ
「火垂るの墓」が世界的に話題になっている今、戦争への関心、反戦や平和への意識がかなり高まっているといえると思います。
今だからこそ、「火垂るの墓」がより多くの人に届けられてほしいですね。
ぜひ、2025年は地上波で視聴できることを切に望みます。